2-12 我慢の付き合い

2-12 我慢の付き合い

ジーナとは短い期間でデートする仲となった。彼女は屈託なく、I love you. と言って来る。キスするスタンプをラインで送りつけてくる。それはとても楽しかった。こんな美人と仲良くなっていいのかと、自分でも信じられない気持ちだった。

しかし、彼女は時間にはいい加減だし、平気でデートをすっぽかす。それも理由が、疲れていて起きられなかった、などという。待ち合わせの時間に電話をかけても、大抵まだ寝ていた。弄ばれている。

私は結構時間に正確な方で、遅刻されるのを好まない。時間を浪費されている気分になる。まして、約束をすっぽかされるなど論外で、連絡なく約束をすっぽかされたら、二度とその子と付き合うことはない。普通。

それが彼女には我慢した。何故かというと、約束を破っているのに、くったくなく、毎日I love you.が送られてくるのだ。こいつの頭はどうなっているのか?と思った。それでも我慢できずにセブに行くのをやめると決心したこともある。

3か月ルールの存在は重い。付き合いは長くなっているのに、キスする程度の間柄から進展はない。もっと深い付き合いをしたいと迫ったことがある。すると彼女は、二人の話し合いが必要。あなたは結婚を考えているの?と聞いてきた。

私は結果として結婚するというのはあると思うけれど、最初から結婚が前提は考えられない。関係を深くして行って、二人で住んでみて、それでお互いにその生活が続けられると思ったなら、結婚になるんじゃないか。と自分の考えを伝えた。私は大真面目にそう考えている。

彼女はこういう考えが理解出来なかったようだ。二人の関係を真面目に考えるなら、結婚が前提という。もし私が一回も結婚していなかったら、それを受け入れたかも知れない。しかし私は一度結婚に失敗している。次の結婚は慎重にしたいと思っている。再婚を繰り返すようなことになっては、自分の子供達に恥ずかしい。

二人の考えの差は埋まらなかった。この関係に今後も進展はないと思ったから、ちょっとした喧嘩を機に別のお店に行くようになった。別のお店で気に入った子を指名する。その子と懇意になったらジーナとはお別れだ。

ところがセブが一度閉店してしまい、彼女から別の店に移るという連絡があった。その別のお店というのが、私が行き始めた新しいお店だった。結局指名の子を諦めて、そのお店でもジーナを指名することになる。乗り換えのタイミングを逸する。

桐生は狭い。その狭い町で女の子達はお店を変えて働く。だから、こんな交通事故のような事件も巻き起こる。ジーナも2軒ほど閉店の憂き目に遭っている。奇しくもその2軒で、そこで指名していた女の子を諦めさせられる憂き目に、私は遭っている。妙にジーナはついて回る。

それでも彼女にとって私は古い信頼できる常連客だったので、お店の帰りに彼女の車で家まで送ってもらう、などの特別待遇を受けていた。

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