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海は生命体なのか?〜星の意識体とは〜?

何かの存在は感じますが、その存在は見えないと言った経験は誰にでもあると思います。

子供の頃、森を歩いていると木々に見つめられていると感じたり、その話し声が聴こえたりすると感じたりした経験はないでしょうか?

小生は森自身に意識がある存在では無いかと考えたものです。

大人になって、それが神だとか?霊魂だとか?悪魔だとか?色んなふうにスピリチュアル的に想像し、まるで観たりしたと嘘がいつの間にか幻想化していく人達も増えています。

それはスピリチュアル的人達からは人類の目覚めだとも言い、人類は覚醒して、進化するのだと説きます。

小生は薄い黄色の光を出していると、知人の関係者であるスピリチュアル的女性が話してくれました。その方は色んな者が視えると言っていました。

そして、小生も視えるのでしょう?と聞かれましたが、敢えて、その問とは違った能力について語り、その回答を避けました。

その理由は、これから語る事にとても関係し、1言では説明出来ないからです。特にスピリチュアル的な方々は思い込みが激しいので、かなりの誤解を受け易いからです。

物理学者アンダース・ニルソン(ストックホルム大学)は、地球の生命の基礎となる化学物質に強い関心を抱いて来ました。つまりH2Oの液体、水です。

水には水素結合と云われる働きがあります。1つの水素原子が別の1つの酸素原子と結びつくのです。

ニルソン博士は 米国スタンフォード線形加速器センター(SLAC)(現SLAC国立加速器研究所)のBABAR検出器により、液体H2Oの分子のX線画像を撮影しました。

水の分子の行動がシンクロナイズドスイミングを演じる事が解りました。H2Oは熟練したシンクロの選手の様な者で、自由に動き回ることも隣のH2Oと手を組み集団を形成することも可能です。

水の分子は折れ曲がった形をしているので、氷点下で結合するとよりスベースをとります。水が凍ると膨張するのはこの為です。

水には自由に動き回る分子と集団となり固定する分子に分かれており、温度によりその形を変えるのです。

ニルソン博士は、水はそこに混ざる物質によっても状態が変わることを突き詰めました。

塩化ナトリウムの結晶を安定した水の集団に入れると、安定した水の集団はバラバラになり自由に動き回り、塩化ナトリウムを分解させて、水全体へと拡散し始めます。

混ぜ合わせる物質によって千差万別です。高い電荷を帯びたイオンがあるとします。例えばマグネシウムやアルミニウムのイオンを水に投げ込むと、周りに氷の様な組織を作ります。

水の分子はイオンを囲い込む様に結びつき、イオンを閉じ込めます。

小生達の目には水は動いていない様に見えますが、分子レベルでは盛んに躍動しています。

水はその分子構造を毎秒約1兆回変化させます。水の分子構造が変わる度に、水の化学的性質も変化します。地球上にこんな液体はありません。

水の分子は温度と接触する化学物質に寄って反応を変えます。まるで周囲の状況を認識しているかの様です。

この反応特性はニルソン博士の中で、化学物質と生きる者の堺を曖昧な物にしました。

グラスの水が生きていると考える人もいるかも知れませんが、彼は何らかの意識が確認出来るか?どうか?がその判断になると考えます。然し厄介な事に、水の場合にはそれがイエスともノーとも言えないのです。然し水は生命の源である事は確かです。

人体のおよそ60%は水です。小生達のDNAを持つ細胞はおよそ1千種の細菌と共に水分を棲家としています。

何百万も棲息している海も大部分が水です。では海とそこに棲む生命が、人の様な1つの生物であると言えるのでしょうか?

進化生物学者グスタボ・カエターノ・アノイェス(イリノイ大学)はその可能性を信じ、系統樹の根元に位置する地球最初の生物について研究しています。

系統樹は生物の進化を樹木の枝分かれの様に表しています。どんな生物でも系統樹を遡って行けば、生物の進化の元になる或る有機体に行き着きます。

それがLUCA (Last Universal Common Ancestor)全生物共通祖先です。

LUCAは地球に現れた最初の種の呼び名です。35億年前に生存した現在の全生物の共通祖先です。LUCAの細胞は他の有機体に脅かされる事なく、原始の海を満たしていたとされますが、数十年億年前に絶滅してしまいました。

アノイェス博士は現代の生物の身体構造を研究する事で、LUCAの細胞がどの様な姿だったのか、再現出来ると考えています。

そして、その進化が自転車の進化と似ていると唱えます。自転車は常に進化し続けています。10年毎に新たな機能や装置が追加されていますが、その一方で基本的な構造の変化はありません。

最初の自転車には、少なくともサドル、ペダル、車輪が付いていた筈です。この3つは全ての自転車に共通するパーツだからです。

こうしてリストアップしたパーツを基に、 アノイェス博士が自転車の共通祖先だと考えた物、それがペニー・ファージングです。ペニー・ファージングは現在の自転車の原型となる乗物です。サドル、ペダル、車輪を備えていましたが、チェーンやギヤは付いていませんでした。

アノイェス博士は、これと同じ発想でLUCAの追跡を行いました。様々な化石の記録と無数の有機体の遺伝子情報を比較する事で、およそ35億年前に存在していた可能性のある蛋白質を絞り込んだのです。

こうした調査の結果、アノイェス博士はLUCAが今日の生物の様にしっかりと閉ざされた細胞壁を持っていなかった事を発見しました。

LUCAの細胞壁には小さな穴が幾つもありました。その為、遺伝子情報や組織が度々漏れ出しては、別の細胞との間で交換される、そんな事が起きていたと考察出来ます。

LUCAの細胞をペニー・ファージングだと考えてみると、細胞壁が穴だらけなので、重要なパーツが外れてしまうかも知れません。然し、いざパーツが外れると水の分子が反応して、別の細胞から代わりのパーツを得られるまで、欠けた部分を補ってくれるのです。こうしてLUCAの細胞は、水の化学反応を利用しながら互いに依存し合っていたのです。

アノイェス博士は、LUCAの細胞群を複数の有機体と言うよりも、1つの巨大な共存的存在として振舞う超個体だったと考えています。

有機体が幾つも細胞から成立つのと同様に、超個体は強く結び付いた幾つもの有機体で構成されているのです。

超個体とは蜂の巣の様に、多くの個体で形成された生き物です。

アノイェス博士が正しければ、地球上の最初の生命は小さな細胞では無く、広大な海そのものである、地球全域を覆う超個体でした。小生達は超巨大生物の末裔かも知れません。

生きている事の証とは、何なのでしょうか?何世紀もの間、賢者達を悩ましてきた課題です。デカルトが仏語の自著「方法序説」の中で提唱した有名な命題、「 我思う、故に我在り」です。

然し、生物学者達は生物の定義を塗り変えかねない新たな基準を提唱しています。それは「我食す、故に我在り」です。

生物学者タイラー・ヴォルク(ニューヨーク大学)は、代謝機能を持たない生物はいないと考えています。

代謝は生命活動において非常に能動的なプロセスで、体内に摂取した特定の化合物を小さな物質に分解し、配列し直して、違う物質を構成する活動となります。

地球上のほぼ全ての生物は代謝機能を持ち、体内にある臓器は栄養分からエネルギーを抽出し残りを排泄します。

海は代謝を行う生命体で溢れていますが、海を生き物とは見なしません。むしろリサイクルを担う巨大な装置と考えられます。

海中の生物は生と死を通じて、炭素、リン、窒素、硫黄などの栄養分を再利用しています。

ある生物が別の生物を食べ、それをまた別の生物が食べたり、栄養分として新たな命を育んだりします。ほぼ完璧な再生システムです。

ヴォルク博士は、栄養分がどの程度有効に再利用されているかを分析しました。その結果、全てが100%リサイクルされているわけではない事が判明しました。

計算の結果、海中の生物的循環は実に優れたものではありますが、完璧ではない事が分かりました。生きるためには、新たな物質の補充が必要なのです。

ヴォルク博士は、この不完全な循環こそ海が巨大な生命体であり、代謝機能を持つ事の証しだと主張します。海も食物を摂取していると言うのです。

河口は海の口と考える事ができます。海を構成する非常に重要な物質が流れ込む、入り口なのです。

海は川から入ってくる食物を代謝した後、老廃物を海底へと排出します。

老廃物の一部は、海底の堆積物に埋もれてしまい、微生物や寄生虫によって、再利用される事はありません。

ヴォルク博士は、海中の生物はそれぞれ海という一つの生命体の臓器のような働きをしていると考えています。

魚類と哺乳類を含むグループは、人間でいえば呼吸器系の役割を果たします。酸素と炭素を取り込んで、それを二酸化炭素へと変えるのです。

海藻や植物プランクトン二酸化炭素を取り込んで酸素に変えます。細菌類で構成されるまた別のグループは、窒素を処理してアンモニアに変えます。

ヴォルク博士にとって、海中の生物を海の代謝器官と見なすのは単なる例えではありません。

地球上の化学的な変化に、海がどのように反応するかを知る手段かもしれないのです。

工業化が大気中の二酸化炭素にどう影響するか知るためには、まずは炭素の循環を理解しなくてはなりません。

そこにはリンを運ぶリン酸塩や窒素を運ぶ硝酸塩など、他の栄養分も関わってきます。

これらが相互に固く結び付き、一つの巨大な超代謝システムを形成しており、これこそが超個体となります。

ヴォルク博士は、海が超個体だとしたら、生物と同様に危険に対して、何らかの反応を示すと考えています。

人間が海を汚染してしまっているのは確かです。海は生き延びようとする意思を持っているのでしょうか?

人間が病気になると、細胞や組織臓器が協力して病気を撃退し体を守ります。

では海が病気になったら、何が起きるのでしょうか?

海にも免疫システムがあるのでしょうか?

それが作動したらどうなるのでしょうか?

海を生物と見なす科学者は僅かです。

その1人である地質学者リー・カンプ(ペンシルベニア州立大学)は、海が持つ生理機能について研究を続けています。

生理学は有機体が、どう働き生き物としてどう機能するのかを研究します。

ハエの羽音を聴いてみて下さい。

全ての生物は大きさに関わらず、生理学の基本ルールに基づいて生きています。

例えばハエも循環系など、生理学的なメカニズムは人間と変わりません。違いと言えば、ハエの心拍数が1秒あたり5回で、人間は1回という位の違いです。

海のような大きなものではどうでしょうか?海の鼓動は、約1000年毎に1回です。1000年という周期で巡る海の鼓動は、北極と南極で始まります。

両極で冷たい空気を取り込んだ水は、冷たい潮の流れとなって海底に沈み、深海生物に酸素を届けます。

その後も、真っ暗な海の底を進み、赤道に達すると、水が暖められて海面に浮上します。そして再び両極へと移動します。この繰り返しとなります。人体と同じで海も循環なしでは機能しないのです。

小生達の体内に有害な物質が入り込むと、免疫系の細胞が侵入箇所に、急行して脅威を無力化します。

カンプ博士は、この1000年周期の潮流は、海にとって生物の循環系と同じだと言います。感染箇所に言わば、抗体を運ぶからです。

人間の場合、循環に欠かせないのは細胞です。海では細菌がその役割を担います。

人間にとって体外の細菌は免疫システムが撃退すべき脅威です。然し、海ではむしろ細菌が免疫システムの役割を果たします。

細菌は非常に小さく、海流に乗って海の隅々に運ばれます。そして、行く先々で有害物質を無毒化するのです。

海には有害な金属や化学物質、漏れ出した原油など、海を汚染する様々な有害物質を分解できる細菌たちが住んでいます。

皆の安全を守るため、チームで協力するのは大学での生活と同じです。放火犯が、学生会館に火をつけたとしたらどうでしょうか?最初に対応するのは、消防隊員です。

海ではこれが細菌の仕事です。侵入した毒素を食べ、自らを増殖させます。

生態系に有害物質が入り込むと、海流に乗って運ばれてくる細菌が、そこで活発に繁殖し無毒化するのです。

有害物質が消えると細菌は死滅します。鎮火のあと消防隊が現場を去るのと似ていますが、細菌は大量の副産物を残します。

細菌の排泄物が、海の化学的性質に影響を与え、海の変化がまた細菌に影響を及ぼすのです。細菌が別の細菌を呼び寄せる連鎖です。

この現象は状況が安定し、通常の状態に戻るまで続きます。こうした仕組みが有害な毒素を無力化しているのです。

然し、免疫システムが備わっていれば、何があっても大丈夫という訳ではありません。免疫システムは、時には多発性硬化症などの重い病気を引き起こします。免疫システムが過剰反応すると、生きるために必要な機能まで阻害する恐れがあるのです。

もし海で過剰反応が起きたら、小生達は恐ろしい事態に直面する事になるかもしれません。

深刻な感染症が起きると、細菌は制御不能なまでに増殖し、利益よりも害の方が大きくなります。

日常生活でも同じ事です。何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。

たまには、正しい食生活なんか忘れて、自分を甘やかしても良いでしょう。ペンシルベニア州立大学では、世界一と評判のアイスクリームが売られています。

ここで食べるものがアイスクリームしかない世界を想像してみて下さい。店は大儲けできると、どんどんアイスクリームを作り生徒や教職員はどんどんアイスクリームを食べます。

何事も度が過ぎると悪影響を及ぼします。学生たちは肥満になり、アイスクリーム店は財力にものを言わせ、大学内で他の食品が販売されないようにします。

実際にこんな事が起きたら、学生は授業中に居眠りをして、教職員の健康状態にも問題が生じるでしょう。目も当てられない状況です。

免疫システムは皆さんを病気から守ってくれます。然し、過剰反応を起こせば命取りになる事もあるのです。

海の免疫システムはどうでしょうか?

地球では過去に5回程、その様な事態が起きていたかもしれません。その時、地球上のほぼ全ての生物が滅んだのです。

蜜蜂は、巣に近づく敵を感知すると、針で刺し毒液を注入します。敵を刺したあと蜂は死んでしまいますが、巣を守るためにあらゆる犠牲を惜しまないよう本能に刻まれているのです。海の生物はどうでしょうか?

古生物学者ピーター・ウォード(ワシントン大学)は、研究対象を間近に観察する事を好む古生物学者です。

ウォード博士は、研究のためによく海に潜ります。然し、海の中の様子をうまく言葉にできません。でもビデオに撮ればどんな感じかよく分かります。

「1枚の絵は、1000の言葉に匹敵する。」と言いますが、ビデオは数百万の言葉に匹敵します。

一見穏やかな海底の景色ですが、然し、この場所には何百万もの命が、突然死へと追いやられた、惨たらしい過去があるのです。ほぼ全ての生物が犠牲になりました。

種の根絶どころか、地球上から生命がほとんど一掃されたのです。途方もなく恐ろしい出来事です。

地球で起こった大量絶滅は、小惑星の衝突や巨大な火山の噴火によって引き起こされた気候変動が、原因と見なされてきました。然し、ウォード博士は原因が他にもあると考えています。

大量絶滅の原因について調べましたが、小惑星が衝突した証拠は見つからず、全く別のものが見つかりました。

ウォード博士の研究グループは、化石を調べ、その原因を特定しました。何処の海岸線でも、ごく微量に検出される致死性の化学物質です。

それはとても酷い臭いで、その原因は硫化水素が大量に含まれているからです。硫化水素は哺乳類にとって、極めて有害です。

一部の細菌にとっては、必要な物質ですが、人間のように酸素で生きる生物には、硫化水素は恐ろしい毒でしかありません。

大気中の分子100万個辺りに、500〜600個含まれているだけで死に至ります。こんなものが海の底に眠っているのです。

この致死性の神経ガスを生み出す細菌が、水陸を問わず地球の全域で発生したとウォード博士は見ています。その結果、ほぼ全ての生物が死滅しました。この事象が、これまで少なくとも5回起きたと言ってます。

ウォード博士は、いつまたこの恐ろしい細菌が異常発生し、硫化水素を大量に放出するのか予測したいと考えています。

例えば、酸素を含む冷たい水が、メキシコ湾流からヨーロッパに向かって北上するに連れて、どんどん水温が下がっていきます。そして、水温が一定以下に下がると、水は海底に沈みます。

この酸素をたっぷり含んだ水が、海底を覆う事で、海は健全に保たれています。素晴らしい循環システムです。